天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅡ

「私だって、龍太郎君の為に何かしたい!」

瞳に氷の粒のような涙を浮かべ、雪菜が叫ぶ!

……事態はその時起こった。

恐らくは、雪菜と舞白にしかその姿は見えなかったに違いない。

両者の中央に、『気配』が現れた。

青白く、幽気漂うその人影。

しかし確固たる存在感を醸し出すその人影は、死神たる因幡 舞白を僅かばかりでも圧倒するに足る力を秘めていた。

…戦闘の場であるこのリングに、突如乱入してきた男。

彼は、雪菜に向かって微笑みかける。

「チカラヲカシマショウカ、ユキナサン」

「こ、小岩井さんっ?」