別にそこまでの用は、無かったけど電話が一方的に
切られてしまったので行くしかありませんでした。


「ちょっと並んでてくんない?」、それだけ言い残して集団へと向いました。


ユリナは、集団から少し離れた所まで出てきてくれた。
久しぶりに会ったユリナは、相変わらず金髪が輝いていた。


「・・・こんばんわ」


「何改まってんの?」


「いや・・・なんか、ねぇ?」


変に緊張してしまい、うまく話せません。
ユリナって、凄いカッコイイオーラを纏ってるな・・・


「ふーん、んで何か用?」


「あ、明けましておめでとう」


「・・・それだけ?」


「うん、それだけ」


ほかのことを期待していたような、言い方をされましす。


だから、電話でも良かったのに。


「ふーん、そ。」


「ねぇ、誰々~?この子!党城の友達?」


「うん、まぁ」


戸津線ユリナの後ろの方から声がすると思ったら、そこには金髪をオールバックにした・・・いかつい男の人が立っていました。


「おおーーーー可愛いね!!俺、山田リョウ。みんなからは、やまって呼ばれてるよ♪まぁ、どんな呼び方でもいいからね!それで、名前なんていうの?」


リョウ・・という人は耳に、大量のピアスがついていて・・・見るからに怖い。
街に居たら絶対避けてしまうタイプ。



「佐藤ユキです」

「おーーーーユキちゃんか、可愛い名前だな!冬にぴったりだな・・・そうかそうか、よろしく!」


そういって、私の前に出されたアクセサリーが沢山付いた手。
訳も解らず、その人と握手しました。


すると、その人はスキップしながら集団へと向って行ってしまいました。