先輩 ~二歳年上のアナタへ~




先輩は行ってしまった。



そして帰りには、「じゃあね!」と言ってくれた。


「さよなら…」と小さく呟き、その先輩の小さな背中をずっと見ていた。



私の頭の片隅には、江口先輩の笑っている顔が浮かんでいた。



それは…、これから起こることを暗示しているかのような…、そんな感じだった。



その後の私は、いつもと変わらない日々を送っていた。

あることを除いては…。


…『江口先輩』のことだ。


先輩のせいで、なぜか最近ため息が増えた。



先輩と出会ってからというもの、あの笑顔が頭から離れない。