私の名前は、斎藤彩希。今日から高校生。私は、1つ上の翠川翔先輩が憧れで「翠丘学園」に入学しようとしている。親は、居ない。私が小学3年生のときに交通事故で死んだ。前までは、思い出すと泣いてたけど、今は泣かない。それが、去年亡くなったおばあちゃんとの約束だから。
「ヤバッ!」
色々考えてたら6時30分じゃん、時間が~
。神様、仏様時間止めて~。始業式まで後約1時間、確か歩いて1時間30分って紙に書いてあったから、走って学校に行ったらギリギリかな…。結構遠いんだよね学校。
「行ってきます。」
誰もいないけど、ついくせで言ってしまう。
「疲れた~。」
学校の時計を見ると、ちょうど6時30分。…はぁ?待て待て、家出て来たの6時30分なのに。学校に着くのが6時30分な訳ないじゃん。
…何か引っ掛かる。あぁ~そうだった、昨日1時早くしたのすっかり忘れてた。まだ門閉まってるし…。
「オイッ!!どうしたんだぁ?こんな早い時間に。」
声が聞こえた所に顔を向けるとそこには、ここの先生らしき人がいた。昨日時計早くしたの忘れてて…なんて恥ずかしくて、言えないしな。