「どうして・・・答えてくれないんですか?」


泣きそうになる夏名。


「答えることはできないんだ」

「すみません・・・」


これ以上言っても二人は何も答えてはくれないと読みとれたのか春疾は渋々「分かりました」とだけ言って次なる質問を二人にぶつける。


「二人はこの・・・手紙・・・については何か知っているのか?」

「手紙?」


これのことだと言って皆川に見せる。

「ああ・・・それのことですね・・・。というか、ソレ・・・手紙というレベルをもはや超してるような・・・」


皆までも言うな。明らかに手紙というレベルではないと春疾、夏名、藤本はあえて言わず言葉を押しとどめる。


「まぁ、それは置いておいて・・・だな・・・」

「千早先輩ですしね。千早先輩が手紙と言うのだから手紙なんでしょう。手紙のことについては俺は知りません」




皆川も知らない!?


「俺が分かることはその手紙に全て書かれているとしか・・・」