髪をセットしている時、赤ら顔で作業衣みたいな、つなぎの服をきた汚いおじさんが絡んできた。 「へへっ兄ちゃん、気合い入ってんなぁ、これかい?」と小指を立てて言った。 言葉が発せられた口からは酒の臭いとすえた異臭が漂い、黄ばんだ歯を覗かせた。