さゆりは気付いてないかもしれないが、照彦のところに行く頻度が高くなっている。



それだけグループにいずらいということを表している。



そしてこれからも、もっとその頻度は高くなっていくんだろう、と照彦は思った。



帰り道でもさゆりはたくさん喋った。



進路のこと、学校生活のこと、ペットのこと、家族のこと、ダイエットのこと、芸能人のこと、漫画のことなど様々だ。



照彦が聞いているのかいないのか関係無く喋り続けた。



それで、さゆりのことを自然と詳しく知っていった。