「しかも、そう言うことふつうは妹に言ったりしないの!」

完全にテンパってるあたし。

「じゃあもし俺が美羽のこと、妹として見てなかったら?」

勇羽が真面目な顔で言う。

、、、え?
すでに動揺してるのに、もっと動揺させる勇羽。
勇羽が言ってること、、、よくわかんないよ?

「どういうこと?」
「俺が美羽を女として見てたら。」

心臓がドキッと大きく跳ねた。
そのあとも、バクバク激しく脈をうつ。

「そ、そんなわけ無いでしょ。。。?」
「そんなのわかんねーじゃん。美羽、俺のこと好きだろ。」

勇羽がニヤッと笑った。

何で分かるの?
どうして急に、、、

「最近いきなり避けるようになったのも、俺を忘れるため?
最近よく泣くようになったのも、俺のせいだろ?」

勇羽はなんでもわかってた。
あまりにも当たってるから、少し怖くなった。
あたしは動揺を隠せない。

「か、からかってる?」
「、、、わりぃ。けど、俺が何で桜咲のこと振ったか、
何で女遊びやめたか、、、気づけよ。」

勇羽が少し顔を赤くした気がした。
、、、、、、それって
、、、それって

「え?ちょっ、ちょっと待って。。。え?」

それって、もしかして、、、
あたしのため?

「俺、美羽のこと好きなんだけど、知ってた?」

時が止まった気がした。
頭が真っ白になった。
そんなこと、、、

「知らないよぉ、、、、」

ダメだ。
溜まった涙は一瞬でこぼれた。
あたしをこんなにも泣き虫にさせたのは、勇羽だよ?