「な、あの人たち怪しくね?」


怪しい…。


結城が指差した方向…



帽子マスク…サングラス


完全防備の二人組みが
正門をうろうろ…



「ウサキ、あれって
詩音さんと社長だよね…」


「うん。何で居るんだろ…」



バレたらどうするのよ…



正門に行くと、


「よっ!迎えに来た…
っつうか、少年!お前何でいんだよ!」


「ウサキとカラオケ行こうかと思って」



「何だと!?
おいウサキ!お前浮気か!?」


アホ…


でも今は嬉しい。


詩音はきっと心配して
迎えに来てくれたんだね。



「とりあえず、皆車乗れよ。騒ぎになったら大変だ。
君も一緒に乗りなさい。
ウサキの親友君」



「親友?」


「そう。中学ん頃からの連れっす。」



「連れ…なあ~」




納得いかないらしい俺様を無理矢理車に押し込んだ