小夜の話を聞いて。

「ふぅーん…」

龍娘は興味なさげに窓の外を見る。

『ななな何ですかその薄いリアクション!』

「体育教師の奴が連れて行ったのだろう?ならば心配ないではないか…」

『お腹を斬られて血を流してたって!』

「パワードスーツに頭突きしても死なん奴だぞ?腹を斬られたくらいでは死なんよ…」

『そ、そんなぁ!』

目を渦巻き状態にして慌てる小夜。

まぁ彼女は、龍太郎の事となると人一倍心配する。

過保護になるのも致し方ないと言えるだろう。