犯人の自宅に突入する機動捜査隊隊員のような入室をしてきたのは、天神学園女子寮に住むアリスカの隣人、丹下 雛菊。
いつも能天気で、言い方は悪いが…その…アホの子丸出しのように屈託なく笑っている雛菊が、今朝は珍しく泣いている。
その事からも、只事でないのはすぐにわかった。
「ど、どうしたの、雛菊ちゃん。何かあった?」
「大変なんだよアリスカちん」
えぐえぐとしゃくり上げながら、雛菊は涙をこぼす。
「弟が…龍太郎が行方不明なんだよぉ」
いつも能天気で、言い方は悪いが…その…アホの子丸出しのように屈託なく笑っている雛菊が、今朝は珍しく泣いている。
その事からも、只事でないのはすぐにわかった。
「ど、どうしたの、雛菊ちゃん。何かあった?」
「大変なんだよアリスカちん」
えぐえぐとしゃくり上げながら、雛菊は涙をこぼす。
「弟が…龍太郎が行方不明なんだよぉ」


