タロ(そうか、Tは俺が喜ぶと思って蹴っていたんだもんな、
あれ?もしかして悪気はないんじゃ・・・)
T「お前がMじゃないなんて驚いた・・・
すまなかった」
タロ「いや、分かればいいn」
T「これからは俺がSの名に懸けて!お前を立派なMにしてやるからな!」
そしてまた蹴り始める
タロ「って、お前がSだから蹴りたいだかけかよっ!」
T「もちろん、だから俺は欲望のままにお前を・・・蹴るっ!」
タロ「いやだぁあぁーー!!!やめてくれぇーー!」
T「ふはははは!俺から逃げられると思うなぁ!」
逃げるタロの口は笑っている
それは純粋にこのばか騒ぎを楽しんでいるからなのだろう
タロ(蹴られるのはアレだけど、こういうのも青春なのかな?)
T「ん?なんだ?ニヤニヤして気持ち悪い!
はっ!まさか・・・もうMになったんじゃ・・・」
タロ「ならねーよっ!」
「「あははははっ!」」
外まで笑い声が聞こえます
大屋さん「今日も元気だねぇ」
外にはタロが住んでるアパートの大屋さんが居ました
雪も降り終わり桜が綺麗になり始めるこの季節
とあるアパートの一室はいつも騒がしい
その部屋には高校生が一人暮らししていました
毎晩騒がしいので、大屋さんは不良のたまり場になっているのでは?
と、心配しました
ある日、大屋さんはいい加減に文句を言おうとその高校生の部屋を訪問しました
「ピンポーン」
反応はなく、留守かな?と思いつつもドアノブを回して見ると
ガチャ
扉は簡単に開きました
大屋さん「鍵が空いてるよ、無用心だねぇ~」
文句をいいながらもドアを開けて中に入ります
昨日も遅くまで騒がしかったからまだ寝ているのかな?
と思っていると・・・
部屋の奥には一人の青年が首を吊っていました
足下には紙切れが一枚
「T、今までありがとうな タカヒロ」
と、書いてあったそうです

