人の噂は、瞬く間に広がっていく


いつしか、芽瑠の周りには誰もいなくなっていた


「人の好きな人盗っておいて、平気な面してんじゃねぇよ!」


「よく毎日学校来れるよね~……」


毎日毎日、後ろ指を指されながら過ごさなければならない日々に、芽瑠の心は崩壊寸前だった


「芽瑠ちゃん、大丈夫?」


そんな時、助けてくれたのは珱兄と誓だった


「何かあれば、いつでも言え」


弱りきった芽瑠の心を、2人の言葉は優しく癒した