奇跡みたいな奇跡


「そうかなぁ、乃ノ香
飽きやだかんなぁ。」

たっちゃんは不安そうな顔をして
私の方をじっとみる

飽きや、かぁ
何でもかんでもすぐに飽きちゃうけど
これとはまた別だ

「んじゃあ約束してくれる?」

たっちゃんは小指をたてて
私のほうにむけてくる

私はなんの約束か解らなくて
首をかしげた

たっちゃんは頬をあからめて
照れくさそうに
私のほうをむいて言ってきた