「そうですか・・・
石村 樹さんが先日の日
事故でお亡くなりになりました・・・」

頭が真っ白になった
おなくなりになりました
オナクナリニ・・・

その言葉だけが頭の中
をぐるぐるまわった

そんなわけない
ウソだ・・・

「うそでしょ?」

そう言ってしまってた

「・・・」

何も聞こえなかった
嫌だよ・・・
だれか・・・
ドッキリって言ってよ

私は受話器をいつの間にか
落としていた

信じられないことが起こった

その時に優しく肩に手を置いてくれた
ゆっくり後ろのほう
を見るとそこにはままがいた

「まま・・・」

ままは出来事が知っているかのように
私の目をじっと見ていた

ままが受話器を手にして
優しい笑みを私に見せた

「後は私がやっとくわ」

ぼーっとしている私の背中
をおしてくれた