聡哉はまだ手を合わせて
目をつぶっていた

聡哉も目から涙が流れていた

聡哉も苦しんだよね
たっちゃんとの仲は私より
強い強い絆でむすばってるから

聡哉は涙をふき取り
私達に笑顔を見せてくれた

そして私は自分の首に
手をまわした

「いいのか?」

聡哉はびっくりしていた

いいんだよ
これはたっちゃんが持ってほしいんだ

私は輝くクローバーのネックレス
を供えるところに置いた

次はたっちゃんが持っててね

私はそれを置いて
お墓を後にした