「乃ノ香、消すぞ」

てっちゃんはぞうきんを2枚
とってきて1枚を私に渡した

「あいつら・・・ありえなぇ」

私はコクッとうなずいた

「乃ノ香、あいつとなんかあったのか?」

てっちゃんは心配そうに聞いてくれた

そのとき、あの言葉が思い描いた

支え合うからこそ人が誕生する

そうだ・・・
1人で抱え込んだらだめなんだ

「友恵を傷つけてしまったんだ・・・」

てっちゃんは私の頭を撫でてくれた

「よく頑張ったな」

よく頑張った?
私が・・・?
なにも頑張ってないよ・・・

「大丈夫だ俺も手伝うから
一緒に消そうな」

てっちゃんは優しく笑ってくれた

「ありがと」

そして、私達は消せるとこまで消した

「もう消せねぇな・・・」

少し薄っすらと字が残ってた

「まぁ、でも死ね、は消えたから
良かったな」

「うん!ありがとうね」

「ああ!」

私達は笑いあった