「その紙ください」
そう言われて、あたしは自分の世界に入っていてまったく仕事をしていないことに気付いた。
「あっ、ごめんね。良かったら入ってね」
そう言って、ビラを渡す。
「はいっ! 入りますっ!」
満面の笑みで元気よくそう言ったのは、目の前にいる男の子。
「え? 即決?」
「はい。入りたいんですけど、どうすればいいんですか?」
「あ、ちょっと待ってね」
こんな風に即決されるなんて思わなかったから、どうしていいのかわからない。
美香と悟(サトル)はどこへ行ったんだ?
あ……
そういえばあたしも即決だったな。
その場で記名して、翌日にはサークルに参加して……
凄く懐かしい。
「あのー」
「あ、ごめんね」
また、トリップしてた。
「どうしようかな。……とりあえず名前書いてもらってもいい?」
ビラを一枚抜いて、その裏に名前と電話番号を書いてもらった。
「水島蓮(レン)くん?」
「はい」
「あたしは四年の新城紗羽っていうの。よろしくね」
そう言われて、あたしは自分の世界に入っていてまったく仕事をしていないことに気付いた。
「あっ、ごめんね。良かったら入ってね」
そう言って、ビラを渡す。
「はいっ! 入りますっ!」
満面の笑みで元気よくそう言ったのは、目の前にいる男の子。
「え? 即決?」
「はい。入りたいんですけど、どうすればいいんですか?」
「あ、ちょっと待ってね」
こんな風に即決されるなんて思わなかったから、どうしていいのかわからない。
美香と悟(サトル)はどこへ行ったんだ?
あ……
そういえばあたしも即決だったな。
その場で記名して、翌日にはサークルに参加して……
凄く懐かしい。
「あのー」
「あ、ごめんね」
また、トリップしてた。
「どうしようかな。……とりあえず名前書いてもらってもいい?」
ビラを一枚抜いて、その裏に名前と電話番号を書いてもらった。
「水島蓮(レン)くん?」
「はい」
「あたしは四年の新城紗羽っていうの。よろしくね」


