あなた色に染まりたい

「忘れるわけ、ない」



あたしがトラウマといっても過言ではないほどの思いを抱えていたのに、蓮はそれを綺麗さっぱり拭い去ってくれた出来事なんだから。



「そっか」



あたしの言葉に、蓮は嬉しそうに頬を緩ませながらあたしの頭をそっと撫でた。



「もうひとつ、付け加えようか?」


「えっ」



意味がわからなくて首を傾げるあたしに、蓮はまた星空へと視線を移す。



「空と海のブルーだけじゃなくて、この綺麗に瞬いている星にも俺たちの愛が永遠だってことを見せつけようか」



そう言った蓮はなんだか凄く楽しそうに見える。


それに、『誓おうか』じゃなくて『見せつけようか』って言った。


深い意味はないかもしれないけれど、その方が嬉しく感じてしまうのはあたしだけなのかな。