あなた色に染まりたい

「お邪魔しまぁす」



中に入ると……



「うおっ!男の部屋だねぇ」



服は脱ぎっぱなし、雑誌はあちこちに散らばっているし、食べたあとのものはシンクに突っ込んであるだけだった。



「はは、きたねぇだろ?」


「確かに……あたしが見た男の部屋の中じゃ、一番汚いかも」



晴希の部屋を見て、蓮も大輝も、それなりに綺麗なほうだったんだなぁと思った。


だって、ほとんど掃除をしたことがないんだから。



「さあ、始めますか?あ、晴希は大事なものとか、触られたくないものを最初によけといてね」





片付けをして、拭き掃除して、掃除機かけて……


調子に乗って、トイレや洗面台、お風呂まで掃除した。