あなた色に染まりたい



そのあとは……


いつの間にか寝てて……




朝、目が覚めたら、蓮に腕枕されていた。


蓮の綺麗な寝顔を見てると、いつもの癖でチュッとキスをしてしまった。




「朝から熱いねぇ。」




あ……




ここって、悟のアパートだった。


完全に忘れてた。


振り向くと、美香がニヤニヤしながらこっちを見てるし。




「だってしたかったんだもん。」




頬を膨らませながら、本音を口にする。




「ふふ、いいんじゃない?あたしはそういう紗羽のことが好きだよ。」




蓮の腕からするりと抜けて、美香の横に座る。




「紗羽、大輝さんの話をしても泣かなくなったね。」


「うん、自分でもビックリした。全部、蓮のおかげだよ。」


「だね。」