「はいっ!誕生日プレゼント」
「うわまじで?!ちょー嬉しいんだけどっ!おれめっちゃほしかった 香水じゃんっ!」
「あははっ喜んでもらえてよかったー」
「うわっまじやべー!これ毎日つけっから!」
「本当ー?飽きずに毎日つけてよー?」
12月
ヨウスケくんの誕生日。
『おれって可哀想なんだよ』
いつかヨウスケくんが言っていた。
クリスマスでも、イヴでも天皇誕生日でも何でもない普通の平日が誕生日なんだって
学校の修了式に誕生日が当たった日には誰からも祝ってもらえなかったって
笑いながら言っていた
「つーかこれ普通に高いじゃん!」
「えーそんな事ないよ」
ヨウスケくんの誕生日が近付いてきた頃。
プレゼントに何を渡そうか丁度迷っていた時、
あたしの部屋で雑誌を見ていたヨウスケくんが
「あ、おれこの香水前からずっと狙ってるヤツなんだよなー」
見た目もすげー良さげじゃね?
と、
雑誌を指差しながら言ってきた事があった。
「へーいいんじゃない?」
なんて
あたしは興味のない素振りをしながら
『プレゼントこれにしよう!』
と、
ヨウスケくんが眺めていたページを横目でさりげなくチラチラ見ながら
香水の名前とボトルの形を目にしっかりと焼き付けて。
次の日。
「こちらのお品物はプレゼントでしょうか?」
「はい」
「かしこまりました
それではリボンをお掛け致しますね」
「お願いします!」
早速あたしは
香水売り場へと向かってこっそりとヨウスケくんの誕生日プレゼントを用意したんだ
