「待って!」
ーあの時言えなかった
“待って”が、
「行かないで!!」
ーあの時言えなかった
“行かないで”が、
「…っはぁっ…」
声が擦れて上手く言えなくて
ヨウスケくん
ヨウスケくん
ヨウスケくん
心の中で何度も呼び続けたこの名前
せめて夢だけでいいから会いたいと願った人が
『ーっ…ミオちゃんっ!!…』
『ヨウスケくんはいつだってあたしを引き留めようとしてくれたのに』
今度はあたしの前からいなくなろうとしている
「……っ…」
だから、もう一度
『それが必然だとするならば』
「ヨウスケくん…」
『それを運命と』
もう一度。
『…ー神様』
「…待って!! 行かないで!!!!」
『信じてもいいですか』
「ヨウスケくんっ!!!!!!」
あたしは
大きな声で
叫んだ
