なのに、カタキの娘であるあたしのことを恨むどころか、その素性を知りながら、それでも親切にしてくれたんだよ。
フツーならできないことだと思う―――
「親は親、子どもは子ども。おやじさんはおやじさんだし、お前はお前。たとえ親がどんなだろうと子どもにはカンケーねぇ」
そのとき、いつか王子が言ってたことばが、あたしの頭の中にフラッシュバックした。
「…!」
そっか…。だからあたしのこともパパのこととは切り離して考えてくれてたんだ……。
ありがとう、王子。
だけど――――――
これからあたしはどうしよう?
王子はもうこの町にはいないのかもしれない。
どこに行ったのかも分からない。
そのうえ、何度メールしても、何度電話をしても一切なんの反応もない。
フツーならできないことだと思う―――
「親は親、子どもは子ども。おやじさんはおやじさんだし、お前はお前。たとえ親がどんなだろうと子どもにはカンケーねぇ」
そのとき、いつか王子が言ってたことばが、あたしの頭の中にフラッシュバックした。
「…!」
そっか…。だからあたしのこともパパのこととは切り離して考えてくれてたんだ……。
ありがとう、王子。
だけど――――――
これからあたしはどうしよう?
王子はもうこの町にはいないのかもしれない。
どこに行ったのかも分からない。
そのうえ、何度メールしても、何度電話をしても一切なんの反応もない。


