「ドンドンドンドン!」 前にもまして力いっぱいドアを叩く! 「お願いっ、開けてっ。はやく開けてよーっ」 あたしはもう泣きそうだった。 「おっ! いたぞ! あそこだっ!」 「ラッキー♪」 「…!」 ついに男たちに見つかってしまった!! 「ドンドンドンドン!」 「お願い、開けてっ。アイツら、もうそこまで来てるよっ」 「ドンドンドンドン!」 「開けてっ、お願いっ!」 あたしは渾身の力を込めてドアを叩いた! 「ドンドンドンドン!」 それでもドアは開かない……。