アドを変えられるか、電話を着信拒否されるようになるその最後の瞬間まで、あたしはあたしの想いを伝え続けよう！
なんの反応もなくったって、とりあえずあたしからのメールや写メはまちがいなく王子のケータイには届いているはずだし！
燃えろ！あたしのひとめぼれ魂（だましい）！
その日以来、毎日いろんなタイプの手作りチョコを作っては、その写メを王子に送信するようになった。
「美味しそうでしょ？ 食べたいでしょ？ 欲しけりゃ、さっさと連絡してきなさい！ まんまとエサにつられて出てきたところを、あたしが捕まえてあげるから♪」
そして手作りチョコの種類はどんどん増えていって、５種類目、６種類目を完成させ、とうとう７種類目の手作りチョコを完成させて、その写メを王子に送信したとき…、
“ひょっとして今度こそ、返事がきちゃうんじゃね？”
…って、ココロのどこかで期待してた。
その根拠は“ラッキー７”だから♪
バカみたいだけど、今度こそうまくいくような気がしてたんだ♪
