…俺にはもうどうでもいいゃって思えて来てな。そんな時に佐藤と出会ったんだよ。いゃ、最初はこんな関係になる気は無かったよ。何と言ったらいいか…そう学生の頃のプラトニックラブって言うのかな?なんかこう胸がときめいてさ、その頃毎日楽しくて…でも確かに君の言う通りだ。職場にまで持ち込んだら駄目だな。今更離婚してまで佐藤と一緒になる気はないし、彼女も多分遊びだど思うし、潮時かとも思ってるんだよ。岡村君、佐藤が居る事で業務に支障が出るようなら私に遠慮せず切っていいからな。」
注文した定食が運ばれて来て、一旦会話は途切れた。
健一は村下の話しに聞き入っていた。それは己とも被る部分が多かった。とても村下を責める気にもならず、また食事に箸を付ける気も起こらなかった。
暫くうつむいていた健一が口を開く。
「いいんじゃ無いですか?所長も今まで頑張って親としての義務は果たした訳だし、妻帯者だから恋したらいけないって法律も無いし、恋愛するって不思議なパワーが出ますよね。ただ、それが仕事上悪影響でたら確かに困るけど、佐藤もこれから仕事頑張るでしょうし。今日の話し聞かなかった事にします。」
それだけ言うと、箸を付ける健一。
注文した定食が運ばれて来て、一旦会話は途切れた。
健一は村下の話しに聞き入っていた。それは己とも被る部分が多かった。とても村下を責める気にもならず、また食事に箸を付ける気も起こらなかった。
暫くうつむいていた健一が口を開く。
「いいんじゃ無いですか?所長も今まで頑張って親としての義務は果たした訳だし、妻帯者だから恋したらいけないって法律も無いし、恋愛するって不思議なパワーが出ますよね。ただ、それが仕事上悪影響でたら確かに困るけど、佐藤もこれから仕事頑張るでしょうし。今日の話し聞かなかった事にします。」
それだけ言うと、箸を付ける健一。


