こいつには勝てないな。改めて健一は思った。確かにお似合いだな。健一は生ビールを飲み干すと焼酎のロックを頼み口を開いた。
「いや、特に話しって無いけどな。それよりお前彼女出来たのか?」
「先輩、こう転勤ばかりじゃ彼女作る暇なんて無いですよ。誰か紹介して下さいよ。」
「田中さんが、お前と西川さん怪しいって言ってたぞ?」
言ってロックを一息で煽り、内心かなり動揺しながら近藤の返事を待つ健一。
「えっ~西川さん、あの人確かに可愛いけど俺より年上だしバツイチって聞きましたけど…」
否定とも取れる近藤の言葉に安心と、またまんざらでもない近藤の表情に嫉妬にも似たやっかみを覚える健一。
「そっか、お似合いだと思ったけどな。はい、この話しは止め止め。呑もうぜ。すいません~ロックのお代わり!」
心の思いを打ち消し、明るい声を張り上げる健一。
2人は会社の愚痴をつまみにしたたかに呑んだ。
健一がホテルに帰ったのは11時を回った頃である。ふと携帯見るとメールの受信表示が2件ある。
いずれも理恵である。
『健チャンお疲れ様!今日ねぇ、こっそり本社の人のタイムカード見ちゃった。そしたら…
「いや、特に話しって無いけどな。それよりお前彼女出来たのか?」
「先輩、こう転勤ばかりじゃ彼女作る暇なんて無いですよ。誰か紹介して下さいよ。」
「田中さんが、お前と西川さん怪しいって言ってたぞ?」
言ってロックを一息で煽り、内心かなり動揺しながら近藤の返事を待つ健一。
「えっ~西川さん、あの人確かに可愛いけど俺より年上だしバツイチって聞きましたけど…」
否定とも取れる近藤の言葉に安心と、またまんざらでもない近藤の表情に嫉妬にも似たやっかみを覚える健一。
「そっか、お似合いだと思ったけどな。はい、この話しは止め止め。呑もうぜ。すいません~ロックのお代わり!」
心の思いを打ち消し、明るい声を張り上げる健一。
2人は会社の愚痴をつまみにしたたかに呑んだ。
健一がホテルに帰ったのは11時を回った頃である。ふと携帯見るとメールの受信表示が2件ある。
いずれも理恵である。
『健チャンお疲れ様!今日ねぇ、こっそり本社の人のタイムカード見ちゃった。そしたら…


