ブロってますか？

さすがに午前中の仕事はぐだぐだであった。単純ミスを繰り返し課長の小言に生返事で更に逆鱗に触れる有り様。
漸く頭が覚醒したのは、昼食を食べ終わって一服した時であった。そこに現れたのは三宅。

「先輩、週末の成績は？」
言ってパチンコ台のハンドルを回すポーズ取る三宅。

「散々だったから、家にほとんどいたよ。おぉ、君に教えて貰ったブログな、結構面白いな。あっ美沙子には内緒だぞ。あいつ変に勘ぐるからな。」

「おや、おや先輩もはまりましたか？奥さん勘ぐるって、若い女の子の友達でも出来ましたか？」
言って笑う三宅。

「そうじゃないけど、色々うるさいから。説明するのも面倒だからさ。」

「結構ブログ通じて個人的に親しくなったりしますよ。俺もブログからメル友になった女の子何人か居ますし、実際近くの女の子と会った事あるし、ブログ通じて結婚した奴も居ますよ。」

「えっ、コメントとかにアドレスとか電話番号って載せれないだろ？」

「堅い事言わない。載せてすぐ削除して貰えば良いんですよ。相手に！俺もそのうちの１人と今お付き合いしてるんです。うちの会社って出会いないから。」

「そうなんだ。まるで出会い系だな。」