ブロってますか?

暫く無言で抱き合っていた2人。


健一が言う。


「行こうか?お袋に改めて紹介する。」

手を繋ぎ海岸の小路を歩く2人。


理恵が問う。


「健ちゃんと知り合ったのは、ブログよね?今、こうして手繋いで歩いてる。不思議な気分。神様が巡り合わせてくれたのかな?」


「本当だ!考えたら不思議だね。見知らぬ2人が…神様が居るのかな?これからは2人で人生のブログを綴って行こうな。ちょっとキザだったかな。」


己の台詞にはにかむ健一。
そんな健一に、満面の笑みで答える理恵。


健一は、会社を去る時に、三宅の叫んだ言葉を思い出していた。


『先輩!ブロってますかぁ~』


健一は足を止め、沈み行く太陽に向かい叫んだ!


「これから、理恵と2人で新しいブログを綴るぞー!見ててくれよー!2人の人生のブログだー!」

「健ちゃん!ビックリした。誰に言ってるの?」


「理恵と僕のブロ友さん、前の会社の人達、そして…美沙子。」


「私も叫ぶ!」


「美沙子さ~ん!ごめんなさ~い!私、健一さんと一緒に歩みま~す!天国から2人のブログ見てくださ~い!」


沈み行く太陽が微笑んでいるかの様だった。 END