ブロってますか?

健一にわからないよう携帯をしまうと、眠りにつく振りをする美沙子。

健一は何時ものように、ベッドサイドの充電器に携帯を差し込むとベッドに潜り込んだ。

30分が経ちそして1時間…
どうしても、ブログが気になり寝られない健一。
美沙子を起こさないようにそっと、携帯を外しパジャマのポケットに入れトイレに向かう。

健一のトイレに向かう気配に、同じ様にブログが気になり眠れずにいた美沙子も携帯を開く。

美沙子も学生時代、体育会系ではなく、文学少女であった。今再びこうして文章を書くという行為に、今までおさえていた内面の高ぶりを抑えられず一種の興奮状態であった。
何より、学生時代仲間内で回し読みしていたお互いの創作小説などと違い、此処ではリアルに見知らぬ人より反応がある。面白い、楽しい!これが素直な心である。

『そうだ!創作小説も書いてみよう。早く明日にならないかな?』

その頃健一は…

トイレの便座に腰掛けアリサのブログを最近から読み返していた。

『へぇ~バツイチなのか?子供は無しで黒猫が同居人かぁ?苦労してんだ。』