異世界転入生

「たっだいまー!」

急いで家に帰ると、バタバタと自室に戻る
そして、今日買ってきたマンガを読みだす
ココに来たので、続きは読めないと思っていた…
けれども、買って読む事が出来る
それは、とても嬉しい出来事
ユウは読み始めると他の音をシャットアウトして
物語に集中した

「ふぅ~♪」

ユウはご満悦で本を本棚にしまい、ゲーム機を取り出す
前の世界では時間が無くて、なかなかゲームを進められなかった
そのため、途中のゲームソフトがいくつかあるが
ココではその心配はない、むしろ溜まっている物を終わらせようと思う

「さぁ~て…やりますか!」

パッケージを開け、気合を入れて始める
こちらも、集中すると、周りの音はシャットアウトだ…
そのため…

「ユウ~…ユウ~?」

夕ご飯の時間、ルイが階段下からユウを呼ぶが、反応はない
ルイは思い当たる節があり、階段を上がっていく
ユウの部屋の前につき、声をかけノックをするが反応はない
ルイはため息をつき、ドアを開ける
そこには、ルイの想像通りのユウがいた

(やーっぱりゲームねぇ~
 集中すると、周りの声聞こえなくなるのは、誰に似たのかしら…
 あ、両方ね…)

そう、ルイもディールも集中すると周りの声が聞こえなくなる
つまり、ユウがこうなってしまうのは、遺伝なのだ
どうしようもない事なのだ

「ユウ、ご飯よ」

肩にポンッと手を置くと、ユウの体はビクッと反応した

「び、ビックリしたぁ…
 え?もしかして、声かけてた…?」
「そうよ、もうご飯の時間よ」
「アハハ…気付かなかったよ…」
「まぁ、仕方ないわ…私たちの子だからね」
「…それは、遺伝レベルでどうしようもない…って事?」
「そういう事よ
 とりあえず、ゲームは小休止してご飯にしましょ」
「は~い」

ユウはデータをセーブして、画面を閉じる
そして、ルイに続いて部屋を出る
テーブルには、焼き魚とご飯が並んでいる

「おぉ!焼き魚だぁ!
 ねぇねぇ、次は刺身食べたい!」
「ふふふ…ユウはホントに魚好きよねぇ~」
「うん、大好きだよ♪」

嬉しそうにご飯を食べるユウだった

「そういえば、父さんは?」
「あぁ、今日は帰れないんだって」
「そうなんだ…てか、父さんって何の仕事なの?」
「そういえば、言ってなかったわね
 お父さんは魔法研究所の研究員よ」
「へぇ~…魔法研究員…って事は、魔法って、まだまだ発展するの?」
「もちろんよ♪
 色々な魔法がどんどん増えていくわよ」
「へぇ~…そうなんだ」

ユウは、魚を食べながら話を聞く
好物な事もあり、すぐになくなる