異世界転入生

(この世界って…ハイテクだけど、見た目は古いんだよねぇ…)

基本的には木造かレンガ造りになっているお店
でも、扉は自動ドアであったり…など、色々な物が混ざり合っている感じだ
だからと言って、まとまりがないわけではなく
不思議な感じだが、居心地は悪くない

「ユウは、何の本買うの?」
「(外観以上に広いなぁ…)ん~…まだ決めてないけど…
僕が買ってたマンガの新刊そろそろだから、あったら欲しいなぁ…と
あとは、この世界の事が少しでも分かる本…かな」
「マンガなら、あっちだよ!」

マンガというキーワードしか聞いていなかったのだろう
ライナは、さっさとユウの手を掴んでマンガコーナーへと連れている
それをユリンが追いかける形でついて行く
ちなみに、図書室で一度見たから驚かなかったが、この本屋さんも天井が見えず
そして本棚もとてつもなく高い…
それこそ、天井まであるのではないだろうか…先は見えないが…

「えーっと、価格は…」

お目当ての本を取り、価格を確認する
ちなみに、前の世界の定価はだいたい410円~といったところだ

「…50ルーツか…ホント、安いよね…」

ユウは一人ため息をついた
ちなみに、ライナとユリンも自分の買いたい本を見に行っているので
今はユウ一人で行動している

(この値段なら、あのマンガも一緒に…)

ユウはもう一つのマンガに手を伸ばす
すると、横から手が伸びてきて

「ぁ…」
「ん?」

手が触れ、慌てて手を引っ込める

「あはは…すいません、驚いちゃって…」
「あ、ユウじゃん」
「へ?あ、リュウ」
「一人で買い物?」
「ユリンちゃんとライナと一緒だよ
じゃないと、僕確実に迷子だからね…」
「ふ~ん」

自分で言っておいて、何だか恥ずかしくなってきたユウ
慌てて会話の転換を試みる

「リュウもそのマンガ読んでるんだね」
「あぁ…面白いからな」
「だよね~
あ、そうだ…他の本も探してたんだ、また明日~」

まだ、この世界についての本を見つけていない事を思い出し
マンガトークになる前に回避するユウ
マンガトークになってしまえば、1時間2時間語るなんて、軽いのだ
そんな事をしてしまえば、他の本を探す前に2人の用事が終わるだろう
ユウは、先程取り損ねたマンガを手に取り、その場を離れる

(ソフトで500ルーツでしょ…マンガで100ルーツ…
残りは4400ルーツか…使ってるはずなのに、そんなに買ってない気になるな…)

自分の金銭感覚がおかしくなりそうだが、そこは気にしないでおこう
だって、この世界で生きていくのだから