異世界転入生

「ココでも学校への入学は6歳からなんだ」
「うん、知ってるよ
今日教えてもらったからさ~」
「ユウが6歳で学校に入学した時と、皆同じなんだよ」
「えっと…僕が6歳で入学した時の状態って…どういう事??」
「つまり、学力の事だね
ユウが入学したばかりの時には、何も分からなかっただろう?」
「あ…たしかに…」

ユウは向こうの世界とこちらの世界の時間・日数を計算した時
ライナが首をかしげていたのを思い出す
昨日から授業が始まったらしい…確実にその授業は、ほうきと開錠だろう
こちらでも、数学、理科、国語、社会、英語…などなど…そういう教科もあるのか分からないが、計算問題などが出来ないのは何となくわかった

「そういう事も頭の隅に置いておいたら、混乱しなくていいだろう」
「うん、分かった~」
「夕食出来たわよ~」
「「はーい」」

ルイの呼ぶ声で、2人はテーブルにやって来た

「「「いただいまーす」」」

手を合わせて挨拶をして、食事を始める

「あ、そうそう
ユウ、明日は学校休みだから、ゆっくり休みなさいね」
「え?何でわかるの??」

ルイの言葉に、ユウは首を傾げる
天気予報でも見たのだろうか…けれど、予報で明日が休みか分かるものでも無い気がする
警報がこちらにもあるかは分からないが、明日にならなければ分からないだろう

「この大雨はね、最低でも翌日まで続くわ
だから、大雨の次の日は休みって決まってるの」
「へぇ…この雨が明日までねぇ…」

さっきより雲が暗いのか、外は夜のように真っ暗だった
雨が降っているというのは、雨音が教えてくれる

(普通なら、床上浸水してそうだけど…この地面がどこまで吸収出来るか、分からないからなぁ…)

シャボン玉が出てくるココの地面
ユウの許容を超えているこの地面なら、この雨の水も全て吸収してしまいそうな気がする

「じゃぁ、ゆっくり寝ることにするよ」

そう言い、ユウは昼食を食べ終え自室に戻る
もちろん、今から寝るわけでは無い…一人でボーッとしたかった
今日は色々な情報が一気に入りすぎて、頭がパンク寸前…もしかしたら、パンクしているかもしれない
ベッドに倒れこみ、何となく癖で携帯を開く