異世界転入生

「ユウは不思議に思うかもしれないけれど、ココでは普通なのよ
親が鍵を開けているところを見ていても、ちゃんと原理が分かっていないとイメージできないわ
それに、親はユウみたいに分かりやすく鍵穴に光りを集中させないもの
だいたいの親は、鍵全体に魔法をかけるのよ
もちろん、イメージはユウがしているイメージと同じだけれど、頭の中は見えないからね!」

ユウはリーナの言うことに、なるほど…と納得した
納得しているのを見てとったリーナは、生徒全員(1名除く)へと視線を移す

「それじゃ、この授業はココまで!皆魔力を沢山使ったでしょ?
今日の授業はこれでお終いだから、しっかり休んでおくようにね!」

リーナがそう言って魔法を使うと、空間が歪み一瞬で教室に戻る

「いーい!アンタなんか相手にされてないのよ!
ちょっと今構ってもらってるからって調子に乗らないでよね!」
「あ…忘れてた」

未だに長々何やら言っているセリーヌが現れ、ユウはセリーヌの存在を思い出した

「良いのよ、放っておきましょ!」

ライナのその言葉で、それぞれ友達と行動を始めた
最後に教室に残ったのはセリーヌ1人だけだったとか…

「ねぇ、ライナ
杖を消すのって、どんなイメージをするの?」

ユウは手に持っている杖を持て余していた
普通に内ポケットにしまってもいいが、少し邪魔になるのだ

「あぁ、それはね、カバンにしまうイメージだよ!」

ライナにそう言われ、ユウは杖を右手で持ち、左手を杖にかざす

(カバンにしまうイメージ…)

すると、杖が消えた

「おぉ!消えた!」
「ほら、出来たでしょ~」
「あの…」

2人で話していると、後ろから第三者の声がかかった
2人が振り返ると、一人の少女が立っていた