気づいたら、あたしたちはスタート地点にいた。 やばい、死ぬかとおもった。 いや、絶対に一瞬死んでた。 もーやばい。これから絶対絶対ぜーったい のらな「美波?」 あたしが心の中でぶつぶつ言っていると、 淳平くんが喋りかけてきた。 「なんですか?」 「別に俺はいいんだけどさ、 手、このまま繋いどく?」 いたずらっ子みたいな顔でみてくる淳平くん。 視線を手の方に向けると 繋いでる。がっつりと。