翌日


「おはよ恋。調子どぅ?」


「翠ちゃん……」


私が俯くと翠ちゃんは少し考え人気のない場所に連れて行った。



「身体…悪いの?」


「昨日…病院で……」



――――――――――


「赤神さん…貴女の卵巣に腫瘍が見つかりました」


「…え………」



おばさんを見ると口元を押さえてる



「まだ検査は続けますが恐らく良性、心配いりません」


「でも…取り除く…んですよね?」



おばさんが震える声で医者に聞く



「はい。でも今は予約がいっぱいでして…手術は半年後になります」



「…………」



「その間にその腫瘍が捻れたり…下手したら破裂する恐れもあります。なので十分気をつけてください」




突然の言葉



手術?



私が?



今まで考えたこともなかったこと



おばさんが涙目で私を見てくる



「また二ヶ月後に来て下さい」



―――――――――――

「………」


「そう……」



翠ちゃんの悲しそうな顔



「まだ誰にも言わないで…」


「わかった。約束する」



翠ちゃんは力強く言う