入った病室は重病患者の部屋だった


呼吸機やら管をいろいろ繋いでいる…


一分一秒を必死に生きている人達の部屋


私はさっきなんであんなふうに簡単に死のうだなんて思ったのだろう


私は言葉が出なかった


輝を見ると怒ってるような泣きそうな微妙な顔をしていた


「ごめん…」


「死なれちゃ困るんだよ」


輝は私の肩を掴み訴えかける


「俺はな……ずっとずっと前からお前のこと好きだった。優が好きなのも知っていた…でもずっと……だから伝える前に死ぬな!!!!」


「ひ……かる……」


涙が溢れるのが分かる


「生きるんだお前は。泣いてるお前じゃなくていつも笑って生きてるお前が好きなんだ」