放課後


真央のとこ行かなきゃ


教室内に仕組まれたいくつかのトラップを避け教室を出る


見え見えのトラップに思わず笑いだしそうになった


特に懐かしき扉に黒板消し


「ふぅ……」


一度息を吐き扉を開ける


「失礼します」


「……座れ」


難しい顔をした真央がいた


言われた通り私は真央の向かいの椅子に座った


心臓の動きが速まる


信じてると言いながら私はどこかでどうせ私が悪いって思ってるんでしょ?と考えてしまっていた


ヤメロと自分に言い聞かせる


爆発しそうな気持ちを必死に抑える


やっぱり私はチキンな性格


真央が怖い



「赤神」


沈黙を破ったのは真央


俯く私の顔を上げさせた


「はい……」


あ、声震えた


「高城のことだが…あいつらから聞いた。切り付けたんだってな」



頑張れ堪えろ


「…………」


「どうなんだ?」


「…………」


声が…言葉が出てこない


真央と目も合わせれない