「信じられない信じられない!!!!」


なっちゃんが泣きながら叫ぶ



「ふざけないで」



バシン



美姫に叩かれた


手加減無しなもんだから超痛い


今だに理解できない私は放心状態


「なんとか言えよ切り付け魔!!!!」


「う……っ…」


晴に顔を思い切り殴られるのを阻止するため腕で庇った

あー腕外れたな…そう思っていたら美姫と反対の頬を叩かれる



「友達…だって…信じてたのに…なんで……なんでよ!!!!」


私が聞きたいよそんなこと



「お願い…信じて……私はやってない…」


「無理だよ」



優が冷たい目で見てくる


大好きな優が


いつもの温かい表情はどこにもない


「ゆ……う……」



涙がつぅーと伝う



「!!!!!!!」



みんな驚いた表情


そりゃそうだ高校に入ってから私が泣いたのを見た人はいない


決して泣かない人だと思われていた



私は血の付いたカッターを見る


「はは…そうだよね…こんな状況で私以外犯人なんか居ないって思うよね」