ホテル最上階へ着いてあたしは会食の席へと足を運んだ。


















景、美月



「景ちゃんもう夕食すんだんに、なに作ってるん?」
「スープ。ほら会食て言ってもあの子、緊張して食べそうにないやん?せやから少し作ってんねん」


「へ~優しいんやな。あの子にそこまでする必要がよくわからんけど(笑)」

「……そう?」

「また真緒くんと剣ちゃんにいじめられんで(笑)あの子のことあんまよく思うてへんし」

「ああ……やっぱりなんや特に真緒くんな」
景と美月は「真緒くんな」のとこで声を合わせた。



「なんでやろ、今までしてきたことが壊されると思うてんのかな?」

「社長の遺言はあの子に……やろ?母方死んでることまさか知らんわけやないやろ?」
「さぁ……知ってるからここに来たんちゃう?亜季くんが教えてるんやないかな……」

景はスープをかき混ぜながらふっと思う。