「なんやそうなんや」
景はコンロの火を消した。

「まぁ余ったやつは俺が食べたるて!!!」
「美月いつもつまみ食いばっかやん(笑)」
「それが俺のええとこやん(笑)」
「にしても、あの子に務まるわけ?これまで真緒くんたちがやってきた事をさ」

「ああ……頭悪そうやもんな~」























真緒、剣




「おい」



「ん?」


「なんでああもワンピースが似合わへんのや」
「あ、確かに……女の子やのにね(笑)スーツ姿は似合っとったけど」


真緒と剣はそろって目の前で店員に勧められた物を試着している亜澄を見ていた。



「大体どうみたって俺らより年下やん。引き継いできた仕事ができるとは思わんけどな」


「あの人の遺言では跡継ぎはあの子やてかってあったし、母方の名字は式波」

「ああ……それは……そうやけど……」








「なにはなししてるんですか」
「!?」












亜澄




「なにはなしてるんですか?」
あたしは話し込んでいる真緒さんと剣さんに駆け寄った。
二人は話しかけると話しをやめた。


「いえ、では行きましょう」
「え……あ、はい」

剣さんが手をひいてくれてあたしはお店を出た。








「なんやろ……なんか納得できへん」