★式なみ事情★



美月


「?……あれ……あの人小原財閥の……」
庭に水をあげていると俺は人影に目をやる。

「ああ……うまくやってるよ。あ?遊んでないっての……この話さえ成功させたらいいんだろ?」

「……」

電話か……なんの話や……




俺は木の影から電話をしている小原を見つめた。

「この話、まとめたら本当にお金は倍入るんだろうな?」

「!?」


金?


「……ああ分かってる……」

「……」


金目当てか……


























亜澄


あたしは休日を家の中で過ごしていた。

今日は業務もなくて暖炉のあるソファーで足を伸ばしている。

剣さんが隣でお茶を入れてくれる。


「今日は暖かいな……冬の陽気て好きやなぁ」

「……」

剣さんは窓の外を見つめていた。
「そういえば庭に出たことないかも……」
「出られますか?」
「え……ああうん剣さんがついて来てくれるなら」
「……喜んで」


庭はすごく広くて奥さんには温室らしき建物もある。


薔薇がある庭で美月さんを見つけかけよる。


「あ、亜澄ー!!!」
「(呼び捨てかい!!)なにしてるんですか?」