「あ……え……じゃあ……し」
「朝食はパンケーキでもよろしいですか?お嬢様」
「へ?」
顔を覗き込んでくる真緒さんに驚き変な返事をしてしまう。


なに、急に……お嬢様だなんて……



将さんの方に剣さんが話をしている。 あたしは用意されたコーヒーを口にした。





「亜澄」
「!?え……」
今呼びすてしてへんかった!?

「っ……な、なにか?」





























真緒



「あーーなんかイライラするわああ!!!!」

ドンっと俺は下げたコーヒーカップを荒々しく置いた。

目の前にいた亜季と景ちゃんは驚いていた。




「……なに?一体」
「おー……割れちゃうじゃん!!!」

「あ、すまん……はぁ」

「……小原財閥の息子、小原 将……お見合いするのに泊まり込みとはな」
亜季はタバコに火を付けて煙を吐いた。


「そう!!それやねん!!!あいつの部屋、めっちゃ汚いねん!それに今日朝、掃除したんやで!!!あー……毎日あると思うとイラつくわああ」

「あー……なんやそれか……確かにひどい有様やったなぁ少し見たけど」


「ひどいなんてもんやないわ!!?……あんなん俺は反対やな」
「……それは亜澄が決めることやろ」
亜季は灰皿にタバコを押し付ける。


「阻止や阻止!!!!あんな汚い部屋毎日掃除できるか!!!!」


「おお(笑)阻止するなら協力すんで!!!!!あいつの食べ方も気にいらんしな」

「……はぁ」