亜澄






「あーーー疲れた……」

「ほら奥行けよ」

「!ちょ……?」あたしを押して真緒さんが車の中へ入りこんできた。

「な、なんですか!!?」
「なんですかやないわ。次のことで忙しいねん」

「は!?」

一体、なに!?



あたしはムッとした。

剣さんがそれを見てまた笑っていた。


























屋敷につくと見たことのないリムジンが止まっていた。



「?誰かきてるん……?」





「君が亜澄?」

「!?……誰ですか?」

いきなり話かけられ目を丸くした。
背の高いモデルのような男の人が玄関前に立っていた。




「小原 将。よろしく」

「は?……え」ポカンと口わ開けていると、目の前に亜季さんが割って入ってきて「小原さん」を案内してくれた。


「……誰?」



「ああ、今日やったんや」
「え?あの人、知り合いですか?」

剣さんは車のドアを閉めながら小原さんを見つめていた。


「聞いてへんの?」
「え?」



「お見合い相手!」
「は?!」





え……





お見合い!!?




















「あの……もうこんな時間ですけど……?」

リビングには小原さんもいた。

「ああ本当だ。でも夜ってこれからだよね」


「はい?」