亜澄
「……」
疲れた……会食って言っても全然食べれなかったし……
「お肉……」
その言葉とともにあたしは服のままベッドに倒れ込んだ。
「おい、スカートの中丸見えやで」
「!?」あたしはすぐにスカートを抑えた。
「ちょ、一体なんでここに……」
部屋のクローゼット前にいたのは真緒さんだった。
「着替え手伝おうと思うでな」
「は?」
「ほら着替え」
と真緒さんはベッドの上にあたしのルームウェアを置いた。
「え、ちょ……着替えるので出てってもらえません……?」
「なんで?」
「は?あ、あたりまえやん!!!!」
目の前で着替えられるわけないやん!?
「ほら上脱いで」
「アホか!!!?脱げるか!!!執事でもないくせになにすんねん!!!」
「執事やって」
「は?」
「俺と剣と亜季は式波の仕事が終わったら執事に戻るねん。ほら分かったやろ?なら脱げって」
「ちょ……分かるわけないやろ!!!!」
「強情やな」
「それはあんたやろ!!!!ちょ……」
「!?」
あたしの服がギュッと引っ張られた瞬間、部屋の段差に体勢を崩した。