メンバーが順番にマイクで最後の挨拶をし、アンコールを二曲やって、
フラワー・オブ・ライフの解散ライブは終わった。
羽月は泣いていた。
裕太も鼻をすすっていた。
サトシはいつも通り淡々としていたが、それでもさみしそうな顔をした。
洋二は、仏頂面だった。
四人がいなくなったステージに向かって、
メンバーの名前を呼ぶ声がしばらく響いていた。
ミツは、すぐに舞台袖に戻って、
ライブを終えたメンバーを撮らなければならない。
しかし、ミツは照明の落ちたステージを見つめていた。
観客が一人、また一人とミツの横をすり抜けて帰っていく。
薄暗くなったステージに、ドラムセットとキーボードと、アンプと、
スタンドマイクが残されている。
機材を片付け始めた林が寄ってきて、
「ミツ、機材は一旦おれの家に撤収でいいんだよな?」
と聞いた。
「ああ、うん。」
ミツは生返事をした。
「終わっちまったな。」
「うん・・・。」
「じゃあ、あとで打ち上げで。」
「・・・。」
ミツは録画停止の赤いレッグボタンを押して、カメラを下げた。
観客の誰もいなくなったフロアにミツ一人が佇む。
ミツは、いつまでもステージから目を離すことができない。
まだ、洋二が歌う姿が目に焼きついている。
耳の中に歌声が残っている。
洋二が輝いていたステージが、黒く沈んでいる。
フラワー・オブ・ライフの解散ライブは終わった。
羽月は泣いていた。
裕太も鼻をすすっていた。
サトシはいつも通り淡々としていたが、それでもさみしそうな顔をした。
洋二は、仏頂面だった。
四人がいなくなったステージに向かって、
メンバーの名前を呼ぶ声がしばらく響いていた。
ミツは、すぐに舞台袖に戻って、
ライブを終えたメンバーを撮らなければならない。
しかし、ミツは照明の落ちたステージを見つめていた。
観客が一人、また一人とミツの横をすり抜けて帰っていく。
薄暗くなったステージに、ドラムセットとキーボードと、アンプと、
スタンドマイクが残されている。
機材を片付け始めた林が寄ってきて、
「ミツ、機材は一旦おれの家に撤収でいいんだよな?」
と聞いた。
「ああ、うん。」
ミツは生返事をした。
「終わっちまったな。」
「うん・・・。」
「じゃあ、あとで打ち上げで。」
「・・・。」
ミツは録画停止の赤いレッグボタンを押して、カメラを下げた。
観客の誰もいなくなったフロアにミツ一人が佇む。
ミツは、いつまでもステージから目を離すことができない。
まだ、洋二が歌う姿が目に焼きついている。
耳の中に歌声が残っている。
洋二が輝いていたステージが、黒く沈んでいる。

