恋とギター

すっかり聴き入って
世界に入って
しまっていた。

ガッガッガー・・・

誰かのガラステーブルの
上に乗った携帯が鳴り、
わたしはビクっと
現実の世界に
引き戻されてしまった。

「誰だよ・・・、
あ・・・。」

幡谷くんは携帯で
誰かに電話を
かけらながら
部屋を出た。

なんだろう?
どうしたんだろう?

不思議そうに
しているわたしに
誠二くんは言った。

「ちらっと見えたけど
幡谷の彼女だったわ」