白衣を着た、メガネの医者らしい人が カーテンを開けて、お母さんと摩凜ちゃんとを 連れて入って来た。 「森基さん、わかりますか? 私が主治医の大山です。 あなたは今、熱が出ているので今夜は、私が付きますね」 先生は、ゆっくり話しかける。 あ~喉が、カ・ラ・カ・ラ 「口が乾くので、何か飲ませて下さい」 お母さんが、お茶を飲ませてくれてホッとした。