お母さんが腰掛け、私はその横に立って先生の顔を見て聞いたの。
ドキドキする~
もう心臓がつぶれそう。
「今調べたのですが、特に大きい病気ではないようですが、
熱が高いので下がるまでは入院してもらいます。
高熱が続くと、頭が壊れてしまう可能性もあるので。
それでは、これから入院に必要な診断書を作りますね」
テキパキと先生は、パソコンを叩いていく。
その音が
「私達が思うほどは、樹里亜ちゃんの具合は悪くない」
と慰めてくれる魔法の呪文みたいで、
心の痛みが少しずつ止まって来て、
ほんのちょっぴりだけど嬉しい。
でも、入院なんて生まれてから一度も経験ないから、大事件!
